個人レッスンで先生から○をもらうコツ
これを先生自ら語るのが良いかどうかは分かりませんが、あまりに損をしている生徒さんがたまにいるのでお教えしたくなりました。
(*これまで長年レッスンをして来て思って来たことから書いています。特定の生徒さんのことを言っているのではないので、誤解しないでください。むしろ、この辺に気をつけたら○をもらいやすい、というように積極的に(?)とらえてください。)
1. 前のレッスンで注意された点を徹底的にやってくること。他のところは手を抜いても、言われたことについて、少なくとも進歩したところが見せ(聞かせ)られるようにしておきましょう。先生というものは前に指摘したところが直っているかを注意して聞いているものだからです。
2. リズムを正確に取っておくこと。特に新曲の場合、まず楽器を手にする前に、音譜を見てリズムだけでも歌う、あるいは手でたたけるようにしておく。理想的には楽譜を見て、音程も取って歌えるのが一番良いでしょう。事前に何もしないで楽器を持って弾く練習だけするから、リズムも間違えるし、音程が違っていても平気で弾いてくる。レッスンで指摘されて初めて分かった、というのはちょっと困ります。
3. だから、「忙しくて練習できませんでした」という言い訳はだめです。2のようなことは、通勤電車の中でもできることです。(声に出して歌うのは無理でも頭の中でリズムを取る訓練くらいはできるでしょう。)やれるだけのことはやっておきましょう。そうでないと、同じ弾けないにしても、「楽器を弾く前にやっておくべきこともやっていないようだな」と思われてしまいます。
4.「楽譜を読む」というのは大事です。もちろん、音程とリズムを正しく弾けるだけでも、それはそれで良いですが、表情記号に注意する、音楽用語を調べておくなども大切です。用語を調べて訳語などの書き込みをしておくと、「お、勉強しているな」という印象を与えます。
5. 教則本を汚すのが嫌な方もいるでしょうが、4のように書き込みをしてあったり、間違いそうなところに印をしてあったり、あるいは指使いを書き込みしてあったりするとやはり良い印象を与えます。これだって通勤電車でもできる準備です。それだけで結構ポイントは高いと思いますよ。
6.「あれー、家ではもっと弾けたんだけどなあ」とは言わないこと。
減点の対象になります。先生は家ではもっと弾けているだろうと分かっています。それをあえて言われると、、、、。ただ、生徒さんが「家ではもっと弾けたのに」と思うのは、かなりの場合、思い違いが多いです。これはまた別の機会にお話ししましょう。
7.「全く練習していないんです」これも良く聞く言葉です。6と同じですね。
レッスンすれば分かることを言うのはかえって逆効果ですよ。
8. レッスンで曲を弾き始めるときは、出だしに注意すること。しょっぱなで失敗すると印象が悪いです。出だしを何度もやり直す癖のある人は、まず家で練習するときに出だしでつっかえないように何度も弾きましょう。
9. 弾き始めるときに、あわてて弾き始めない。演奏会と同じように、軽く深呼吸でもするつもりで、間を取ってから、弾き始めてください。「どうぞ」と言われた瞬間に弾き始めると、先生の方が心の準備ができていないので印象を悪くします。(先生の方は「どうぞ」と言っても、弾き始めるまで間があるだろう、と思っているのです。)
演奏会でも、出て来て座ったとたんに弾き始めたらやはり少しおかしいでしょう。弾き始めるまでの間は大切です。それから、練習曲のように短いものは、一通り楽譜を眺めてから弾き始めるくらいでちょうど良いです。
10. 曲の終わりまで集中力を保てるように練習して下さい。曲にはたいてい後半に難所があるものです。だから集中力が持たないと難所で崩壊します。曲は弾き初めから、常に終わりまで集中力を持続させられるようにペース配分を考えながら弾いてください。
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コメント
わが身を振り返り、自分に思い当たることがたくさんあって、まるで自分あてに書かれているような気さえしました。
「○をもらえるコツ」と言うと小手先のテクニック的な響きがしますが、読んでいく内に、これらは練習していく上で常に心がけるべき大切な姿勢について書かれているのだとわかりました。
これからのレッスンに臨むにあたり、これらの「コツ」を忘れないように努めたいと思います。
でも言うは易く行うは難しい・・・かも。
投稿: 涙の個人レッスン | 2005/11/15 15:27
小僧様、レッスンを受けている一人です。胸にグサリとくるところがあり、身も細る思いです。(ほんとに細ればいいのですが・・・)
でも、「涙の個人レッスン」(誰なんでしょ)様も書かれているとおり、これからレッスンを受けるにあたっての心構えとしてとらえればいいのですよね。楽器を持たない練習については常々聞いておりましたが、なかなか実践しておりません。今後、少しでもここに書かれていることをやれればなと思っています。(ずいぶん消極的な言い方ですが。)
でも、これからレッスン中、小僧様の心の声が頭の中を響きわたりそうです。
「そんなにいきなり弾きはじめるなよ。」
「言われなくても、練習してきてないのはわかってるよ。」
「ああ、もう集中力がきれてきてるぞ。」
あーっ(と頭を抱える。)
投稿: 落第生 | 2005/11/16 20:56
コメントありがとうございます。
初めてコメントがつき、それもお二人ということで、やはりこのネタはかなり強烈だったようですね。さて、コメントくださった方がだれだか分からないので、きっとレッスンのときに、演奏を聴きながら、「うん? この人かな」なんて思ってしまうかもしれません。いけないいけない。雑念にとらわれずに、演奏(音)に集中せねば……。あー、だめだめ。やり直しー。
投稿: 小僧 | 2005/11/16 23:35