今日はご招待をいただいたので、虎ノ門のJTアートホールへ、弦楽四重奏+ピアノのコンサートに行って来ました。
レガーメ・カルテットは、ヴァイオリン2名とチェロの女性が大学を出て間も無いらしく、ヴィオラの男性だけ年上で経験も多いようです。そのため、ヴィオラの存在感が大きく、音も大きめ、曲を進める上でもリーダーシップをとっているようなところが感じられました。
さて、このJTアートホールはこれまでも何度か訪れています。ホールとしてはなかなか立派な室内楽専用ホールですが、座席が移動式のいす、床は真っ平らなため、招待券をもらうとかなり後ろの席になるので遠い感じがします。また舞台がよく見えません。それと、舞台の響きが後ろまでは届きにくい感じがするのが残念です。
さて、1曲目、モーツァルトの弦楽四重奏曲 第22番「プロシャ王第2番」です。
1楽章はとてもきれいで心地よく聴きましたが、その心地よさが………2、3楽章ではちょっとつらい方へ行ってしまいました。(スミマセン)
4楽章で復活しました。
そんな状態なので偉そうなことは言えませんが、2楽章は、なにか、4人の音がバラバラに聴こえて来る感じで、調和が今ひとつだったような気がします。
ところが第1部のメイン、バルトーク「弦楽四重奏曲 第5番」。
これはすごかったです。曲もすごいが演奏者の気の入り方も半端じゃない。
いや、半端じゃ弾けない曲なのですが…。
特に第1と第5楽章は常に速い動き、変拍子のようなリズム、常にフォルテ…という感じで、気を抜けません。4人が同じリズムを刻みなおかつシンコペーションなどの連続でタイミングを合わせるための息の音が、楽音に負けないくらい大きく、凄まじい演奏を物語っていました。初めて聴いた曲でしたし、小僧の好む「美しい音」の音楽とはだいぶ違いましたが、その気迫あふれる演奏に終始引きつけられ、5楽章までしっかり聴けました。
このコンサートは、割と、普段クラシック慣れしていないのではないか、というお客さんがおおいのですが、それでも、このバルトークが終わったときの拍手はかなりのものでした。小僧も心から「良かった」と思って拍手しました。
後半は「プランナー」と呼ばれる、企画に携わる音楽家(ピアノ)を加えてのブラームスのピアノ五重奏です。
正直なところ、はじめは、「プランナー」なんて加えず、若手だけでやってほしいなぁ、とか、前半のバルトークを聴いたあとでブラームスは冴えないなぁ、なとどと思っていましたが、どうしてどうして。この曲は初め弦楽5部で作曲され、次に2台のピアノ版に編曲、さらに、クララ・シューマンのアドバイスを受けて、ピアノ五重奏にされた、再考に再考を重ねられた作品ということで、ほんとにすばらしく、たった5人の演奏なのに、オーケストラを聴いているかのような広がり、厚み、変化に富む曲でした。曲もそうですが、この演奏者たちの実力を見せつけられた思いでした。すごいです。若手4名の将来が楽しみです。
演奏のすばらしさをたたえるように、拍手もとても多かったです。
クラシックになれていないお客が多いせいもあり、拍手の途中で退席する客がおおかったのですが、それでも、拍手はかなり続き、3回出入りして終わりました。アンコールはありませんでした。
バルトークでも、ブラームスでも、凄まじい演奏を聴かせてくれたのですが、演奏が終わると、特に女性3人は「普通の女の子」の笑顔をしていたのがとても印象的でした。
ああ、毎度のことながら、マンドリンとはあまりに違う世界にちょっと寂しくなる小僧でした。
2009年1月27日(火)19:00
JTアートホール室内楽シリーズ No.323
レガーメ・カルテット〜プランナー練木繁夫を迎えて〜
曲目:W.A.モーツァルト 弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K.589「プロシャ王第2番」
B.バルトーク 弦楽四重奏曲 第5番
J.ブラームス ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
出演:
ヴァイオリン:松浦奈々 直江智沙子
ヴィオラ 鈴木康浩
チェロ 堀内詩織
ピアノ 練木繁夫
*ちなみに、次回は2月6日(金)。チェロアンサンブルです。うーん、これ、行きたい!
招待券来ないかな。来なかったらチケット買って行くか……。
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