ベオーネマンドリンカルテットという四重奏を聴いてきました。
昨年別のグループの演奏会で聴いた時の印象が良かったメンバーが二人含まれていたので、興味を持って聴いてきました。
小僧がマンドリンの有料の演奏会に行くことは珍しいですが、大編成ではなく四重奏というのに興味をそそられたということでもあります。また、四人で演奏会をする、というくらいですから、技術的にも期待できると思えたこともあります。
(もっとも、コンクールに入賞していると言うことには全く興味はありませんが。)
さて、第1部は久石譲作曲の弦楽四重奏から2曲。軽く聴きやすいものでした。
その後に、ゲストに竹間さんを迎えてガウディオーソのコンチェルトでした。
これは、演奏は良かったですし、竹間さんもさすがに全く余裕の演奏という感じでした。ただ…、竹間さんをゲストに迎えて演奏するならもう少し聴き応えのある曲が良かったかなぁ。というのが本音です。聴く側としては。
それと、小僧としては、バロック音楽の演奏にはバロック音楽らしさがほしいです。奏法はもちろんですが、楽器編成、音楽の作り方など。
本来の編成はマンドリンソロと、弦楽2部、通奏低音ですから人数的には合っていますが、昨日の演奏では、マンドセロがバスを弾き、マンドラがフォルテの時などに加わるという形でした。だから、マンドラは休みが多いし、出番があっても、マンドセロとかぶっていることが多いわけです。どうせマンドラがいるなら、本来あるべきチェンバロの右手にあたる和声付けをしてほしかったです。そうすれば、本来の姿にかなり近い演奏ができたのに…。とはいえ、そういった演奏する団体を見たことはないですが。それから、今ブログを書く際に、初めて解説を読みましたが、最後のあたり「古典期までのマンドリンの大きな特徴」とされている部分はちょっと違うな、と思いました。
後半1曲目はハイドンの弦楽四重奏「皇帝」より第2楽章。聴きなれたメロディが延々と変奏されていきました…が、あまり変化を感じませんでした。交代で担当する主旋律を全面に出しすぎ、他のパートが「伴奏」に回ってしまっていたので、聴く側にとっては、同じメロディーを何度も繰り返して聴こえてくるだけなのです。もっと他のパートも同じ位の音量で演奏してくれたら、変奏曲らしいのにと思いました。
第2曲目はボッシと言う作曲家の弦楽四重奏でした。小僧にはなじみのない、また、正直なところ好みではない曲でしたが、演奏者たちの入れ込みようはすごかったですね。それが伝わって来てとても良かったと思います。あえて好みを言えば、フォルテにあのようは硬い響きをしなくても良かったのでは、と思いますが、作曲者の意図かもしれないので、あくまで聴いた側の印象(好み)の問題です。
アンコールにエルガーの愛の挨拶。これは、どうせ演奏するなら、もう少し深く弾きこんでおいてほしかったと言うのが正直なところです。
ところが、アンコール2曲目、「出たー」という感じで、アンダーソンのPLINK PLANK PLUNKでした。これは良かったです。奏者が楽しそうにしているのもわざとらしくなく、本当に楽しく演奏し、難しい技術も感じさせず、聴く側まで楽しくなる演奏でした。はい、昨日の演奏の中で一番良かったと思います。
昨日は、特に第1マンドリンの方の演奏に興味を持って聴きに行ってきましたが、期待にたがわずなかなかの演奏でした。他の3名も良かったですが、中でも、初めて聴いたと思いますが、マンドセロは良かったです。あれだけの演奏ができるセロがアンサンブルにいたらいいですね。なかなかいないです。これまで「いいなあ」と思えたマンドセロは(いわゆる「プロ」を除いて)2人くらいしかいないです。うらやましい。
演奏された曲は弦楽4重奏(ヴァイオリン属)の曲がほとんどだったのですが、それに、オールドのマンドリンの音色はあまり合うとは思いませんでした。これは以前にもどこかで感じたことです。ムニエルの四重奏などをオールドマンドリンで演奏するのはしっくり来ますが…。
ハイポジションを多用することが多かったと思いますが、オールドマンドリンだと音がこもっていしまうのが気になります。その他表現の幅も狭いなと思いました。
音色のまろやかさは気に入りました。硬い音の多いマンドリン奏者が多い中では、この四重奏は柔らかい音色で、小僧好みでした。それだけに、楽器選びには一考を要すると感じたのです。
(世の中には、オールドはオールマイティと考えているマンドリン関係者が多いようですが…)
ハイドンのところでちょっと触れましたが、主旋律を全面に出しすぎないで、どのパートももっと同じ位の音量で演奏したが方がよいと思います。それこそが弦楽四重奏らしいように思いました。(これは小僧の勝手な思い込みかもしれません。)
さて、演奏とは関係ない小僧のこだわりのコメントですが、
1.当然だとは思いましたが、コンサートの雰囲気が、音楽会とはだいぶ違いました。客席にマンドリン関係者が多いので、どうしても「マンドリンクラブのコンサート」という感じ。演奏が始まってもしゃべる人、プログラムをやたらとがさがささせる人。クラシックのコンサートに普段行かないのだろうなと思わせるお客さんが多かったです。
2.この団体の名前は前から知っていますが、由来がかかれていないのでわかりません。それはいいのですが、なぜ「Mandolin Quartetto」なのかな、と思います。「Mandolin」と英語でつづるなら「Quartet」じゃないのでしょうか。曲目は英語、ドイツ語それぞれのつづりになっていましたが。団体名には、Quartettoとイタリア語のつづりになっています。「Beone」だからですかね(イタリア語で「酒豪」?関係ない?)。だったら「Mandolin」にしないほうが良いと思いますが。そんなことどうでも良い、と思う方はよいのですが、小僧はとても気になるのです。すみません。
Beone Mandolin Quartetto Concert
2009年4月26日 古賀政男音楽博物館内 けやきホール
曲目:
久石譲:Student Quartet
久石譲:Melody Road
D.ガウディオーソ:コンチェルト(マンドリン独奏 竹間久枝)
F.J.ハイドン:弦楽四重奏曲ハ長調「皇帝」より第二楽章
C.A.ボッシ四重奏曲ハ短調
アンコール:
エルガー:愛の挨拶、アンダーソン:PLINK PLANK PLUNK
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