2009/07/05

マーラーの8番聴きました

(ちょっと忙しくて……遅ればせながら書きます。)

大騒ぎした、マーラーの8番ですが、無事(?)ミューザ川崎に行って来ました。
ここのホールは舞台に上がったことがあるのに、客席に入ったことがないという不思議な関係で、それも興味深いことでした。(ちなみに、練習室の方は行ったことがあります。)

開場が開演の1時間前。ずいぶん早いですが、30分前に行ったら既に混んでいる。そして、入り口は別のところへ誘導される。不思議だ?
あとで分かりました。手荷物検査なのです。コンサートで手荷物検査?一体なぜ?

自分の席は、2階席右寄りだったのですが、不思議ですね。左右非対称の座席になっているので、2階席の並びがいつの間にか3階席になってしまうという不思議な作りでした。

もうすぐ開演というときに、なぜか拍手がありました。あ、自分の右下くらいのところに、どうやらロイヤルファミリーが来られた様子。なるほど、だから手荷物検査か。

さて、それはともかく、マーラーです。今回の演奏では、1、2部あわせて約80分の演奏時間ですが、休憩無しでした。
オーケストラの後ろ側にも客席がありますが、そこは合唱の席になりました。大オーケストラと大合唱が入場します。マンドリンは????
あ、いましたいました。オーケストラの真ん中奥。管楽器の前です。ひえー、あんなところで聴こえるのでしょうか。

指揮者登場。オーケストラと大合唱、そして大オルガンが加わっていきなりフォルテ!!!感動の曲が始まりました。
うーん、いいなぁ。第一部は好きな曲。言葉も分かりやすい(ラテン語の記憶にある歌詞……でも、ちょっと聞き取りにくかったかな)。
*ちなみに、大人の合唱は暗譜でした。児童合唱とソリストは譜面を見ていましたが。

テンポ良く進んで行きます。あっという間に第1部が終わりました。
しばらく間があり、調律もし直して、第2部です。マンドリンは調律のとき以外は楽器をおいたまま…。ひげと頭の感じからA山さんと分かりました。
(あとで指揮者のブログでも紹介されていました。)

待つこと数十分、ようやくマンドリンの出番です。軽やかに鳴り響きます。すごい!良く聴こえて来ます。たった1人なのに。
どちらかというと、はじく音の方が、他との違いが際立つためか、良く聴こえました。しばらくあとにトレモロをするところもあるのですが、そこでは、周りも大きな音のせいもあり、聞こえにくかったですが、作曲者の意図はあのような感じだと思うので、良いと思います。

*マンドリンもすばらしかったのは確かですが、ホールも良く響くということもあるでしょう。あれなら、自分がドン・ジョヴァンニを演奏した時も良く聴こえたはず、と改めて確信しました。

マンドリンの出番はほんの少しですが、あのようなすばらしい曲で、オーケストラに混じって演奏できるなんてすばらしいです。でも………万が一自分に依頼が来たらちょっとつらいかな。名誉なことですが。(まあ、小僧には依頼が来る可能性は少ないです。A山さんを始め、有名な方がたくさんいるので、よほどのことがない限り話しは来ないでしょう。)

マリアのソロ(ソプラノ)が左手3階席でありました。あれはかなり存在感があるので、今回はちょっと物足りなかったかな。
バンダ(金管の小アンサンブル)が出て来ますが、第1部でも2部でもなぜかオルガンの前でした。
右側の3階席が一列空いたので、てっきりそこで演奏すると思ったのになぜか正面でした。

休憩無しで、どんどん進んだせいか、長く感じられず、まだまだあると思っていたら、もうエンディングになってしまいました。
あれあれ、という感じで終わってしまったので、期待していたほどの「感動」はありませんでしたが、それでも思い入れの大きいマーラーの8番を堪能させて頂きました。ここ数年、聴きたいと思いながらなかなか機会が得られなかったので、今回は貴重でした。うれしかったです。

ところで、長いカーテンコール(コンサートでも「カーテン」コールというのでしょうか)がおわり、客席も退場というときに、ロイヤルファミリーのご退場、上から覗き込んでみると皇太子殿下でした。
(指揮者のブログに書かれています。)

いろいろな面で楽しい演奏会でした。また聴きたいなぁ。マーラー7番も聴いてみたいです。

2009年7月1日(水)19:00
ミューザ川崎シンフォニーホール5周年記念公演
MUZAバースデイ・コンサート

マーラー:交響曲第8番ホ長調「千人の交響曲」
指揮:飯森範親
東京交響楽団
(ソロと合唱の名前は省略します。)

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2009/04/27

ベオーネ マンドリン カルテット 演奏会

ベオーネマンドリンカルテットという四重奏を聴いてきました。
昨年別のグループの演奏会で聴いた時の印象が良かったメンバーが二人含まれていたので、興味を持って聴いてきました。

小僧がマンドリンの有料の演奏会に行くことは珍しいですが、大編成ではなく四重奏というのに興味をそそられたということでもあります。また、四人で演奏会をする、というくらいですから、技術的にも期待できると思えたこともあります。
(もっとも、コンクールに入賞していると言うことには全く興味はありませんが。)

さて、第1部は久石譲作曲の弦楽四重奏から2曲。軽く聴きやすいものでした。

その後に、ゲストに竹間さんを迎えてガウディオーソのコンチェルトでした。
これは、演奏は良かったですし、竹間さんもさすがに全く余裕の演奏という感じでした。ただ…、竹間さんをゲストに迎えて演奏するならもう少し聴き応えのある曲が良かったかなぁ。というのが本音です。聴く側としては。

それと、小僧としては、バロック音楽の演奏にはバロック音楽らしさがほしいです。奏法はもちろんですが、楽器編成、音楽の作り方など。

本来の編成はマンドリンソロと、弦楽2部、通奏低音ですから人数的には合っていますが、昨日の演奏では、マンドセロがバスを弾き、マンドラがフォルテの時などに加わるという形でした。だから、マンドラは休みが多いし、出番があっても、マンドセロとかぶっていることが多いわけです。どうせマンドラがいるなら、本来あるべきチェンバロの右手にあたる和声付けをしてほしかったです。そうすれば、本来の姿にかなり近い演奏ができたのに…。とはいえ、そういった演奏する団体を見たことはないですが。それから、今ブログを書く際に、初めて解説を読みましたが、最後のあたり「古典期までのマンドリンの大きな特徴」とされている部分はちょっと違うな、と思いました。

後半1曲目はハイドンの弦楽四重奏「皇帝」より第2楽章。聴きなれたメロディが延々と変奏されていきました…が、あまり変化を感じませんでした。交代で担当する主旋律を全面に出しすぎ、他のパートが「伴奏」に回ってしまっていたので、聴く側にとっては、同じメロディーを何度も繰り返して聴こえてくるだけなのです。もっと他のパートも同じ位の音量で演奏してくれたら、変奏曲らしいのにと思いました。

第2曲目はボッシと言う作曲家の弦楽四重奏でした。小僧にはなじみのない、また、正直なところ好みではない曲でしたが、演奏者たちの入れ込みようはすごかったですね。それが伝わって来てとても良かったと思います。あえて好みを言えば、フォルテにあのようは硬い響きをしなくても良かったのでは、と思いますが、作曲者の意図かもしれないので、あくまで聴いた側の印象(好み)の問題です。

アンコールにエルガーの愛の挨拶。これは、どうせ演奏するなら、もう少し深く弾きこんでおいてほしかったと言うのが正直なところです。
ところが、アンコール2曲目、「出たー」という感じで、アンダーソンのPLINK PLANK PLUNKでした。これは良かったです。奏者が楽しそうにしているのもわざとらしくなく、本当に楽しく演奏し、難しい技術も感じさせず、聴く側まで楽しくなる演奏でした。はい、昨日の演奏の中で一番良かったと思います。

昨日は、特に第1マンドリンの方の演奏に興味を持って聴きに行ってきましたが、期待にたがわずなかなかの演奏でした。他の3名も良かったですが、中でも、初めて聴いたと思いますが、マンドセロは良かったです。あれだけの演奏ができるセロがアンサンブルにいたらいいですね。なかなかいないです。これまで「いいなあ」と思えたマンドセロは(いわゆる「プロ」を除いて)2人くらいしかいないです。うらやましい。

演奏された曲は弦楽4重奏(ヴァイオリン属)の曲がほとんどだったのですが、それに、オールドのマンドリンの音色はあまり合うとは思いませんでした。これは以前にもどこかで感じたことです。ムニエルの四重奏などをオールドマンドリンで演奏するのはしっくり来ますが…。

ハイポジションを多用することが多かったと思いますが、オールドマンドリンだと音がこもっていしまうのが気になります。その他表現の幅も狭いなと思いました。

音色のまろやかさは気に入りました。硬い音の多いマンドリン奏者が多い中では、この四重奏は柔らかい音色で、小僧好みでした。それだけに、楽器選びには一考を要すると感じたのです。
(世の中には、オールドはオールマイティと考えているマンドリン関係者が多いようですが…)

ハイドンのところでちょっと触れましたが、主旋律を全面に出しすぎないで、どのパートももっと同じ位の音量で演奏したが方がよいと思います。それこそが弦楽四重奏らしいように思いました。(これは小僧の勝手な思い込みかもしれません。)

 

さて、演奏とは関係ない小僧のこだわりのコメントですが、

1.当然だとは思いましたが、コンサートの雰囲気が、音楽会とはだいぶ違いました。客席にマンドリン関係者が多いので、どうしても「マンドリンクラブのコンサート」という感じ。演奏が始まってもしゃべる人、プログラムをやたらとがさがささせる人。クラシックのコンサートに普段行かないのだろうなと思わせるお客さんが多かったです。

2.この団体の名前は前から知っていますが、由来がかかれていないのでわかりません。それはいいのですが、なぜ「Mandolin Quartetto」なのかな、と思います。「Mandolin」と英語でつづるなら「Quartet」じゃないのでしょうか。曲目は英語、ドイツ語それぞれのつづりになっていましたが。団体名には、Quartettoとイタリア語のつづりになっています。「Beone」だからですかね(イタリア語で「酒豪」?関係ない?)。だったら「Mandolin」にしないほうが良いと思いますが。そんなことどうでも良い、と思う方はよいのですが、小僧はとても気になるのです。すみません。

Beone Mandolin Quartetto Concert
2009年4月26日 古賀政男音楽博物館内 けやきホール
曲目:
久石譲:Student Quartet
久石譲:Melody Road
D.ガウディオーソ:コンチェルト(マンドリン独奏 竹間久枝)
F.J.ハイドン:弦楽四重奏曲ハ長調「皇帝」より第二楽章
C.A.ボッシ四重奏曲ハ短調
アンコール:
エルガー:愛の挨拶、アンダーソン:PLINK PLANK PLUNK

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2009/03/22

室内楽コンサート2つ

今日はこれまたご招待で、弦楽四重奏と木管五重奏を聴いて来ました。

前半は仙台フィルハーモニーの楽員による弦楽四重奏。曲目は下記の通りですが、ハイドンは分かりやすいものの、やや単調な感じ。ウェーベルンは、ウェーベルンの作品の中では珍しい調性音楽ということでしたが、演奏者もまだ弾きこなしていないというイメージ。ボロディンが面白かったかな。でも第1楽章はちょっと長過ぎ、第3楽章はよく知られたメロディで、「やっと知っている曲が出て来た」という感じでした。

奏者たちが普段弦楽四重奏を組んでいるわけではない臨時のアンサンブルということもあるし、特にウェーベルンはこの日のための選曲に際して知った曲ということらしいので、まだこなれていない感じがありあり。今ひとつ表現力が足りないという印象を受けました。

後半は京都市交響楽団の木管の首席奏者たちによる五重奏。こちらも普段から五重奏を組んでいるわけではないだろうと思いますが、そこは首席奏者たちなので、立ち居振る舞いからやはり格が違うという感じがあり、また、オケでも木管セクションのアンサンブルは良くあることだろうと思うので、やはりアンサンブルに慣れているな、という印象を受けました。

曲は「アルルの女」以外は知らないものでした。もっとも「アルルの女」も五重奏用にかなり手を加えた編曲のようで不思議な音もたくさんありました。

従っておそらく全体的に近、現代の作品で、それこそ聴き慣れない曲ばかりとも言えましたが、5本の異なる管楽器の音色の違い、音量の大きさ、技量、曲の面白さ、全てにわたって聴衆を飽きさせない演奏だったと思います。

なかでも、オーボエとクラリネットの女性の演奏は抜きん出ていました。オーボエはそれほど目立たないのですが、ひとたび旋律を受け持つと、その独特の音色で引きつけられました。クラリネットはフルートと対角に座っていて、さしずめ副リーダーという感じ。音楽全体のかなりの部分でリードしていて、音域の広さから、ホルンと近い中音域を受け持ったかと思うと、高音域で主旋律、あるいは第2パートのような役割と、いろいろ活躍していました。まろやからなクラリネットの音色は魅力的でした。

本当は、そのあと大ホールで群響の演奏会があったのですが(有料)そちらは失礼させていただきました。すみません、無料ばかりで……。ありがとうございました。

地方都市オーケストラ・フェスティバル2009 室内楽コンサート
すみだトリフォニーホール小ホール

2009年3月22日12:00
仙台フィルハーモニー管弦楽団メンバーによる弦楽四重奏
ハイドン:弦楽四重奏曲第36番イ長調 作品20-6
ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調

13:00
京都市交響楽団メンバーによる木管五重奏
イベール:3つの小品
ビゼー:アルルの女 第1組曲
ムチンスキー:木管五重奏曲作品45

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2009/03/04

マンドリンオーケストラ“未完成』第9回演奏会

この団体は、私がここ何年も続けて聴いている、マンドリンクラブとしては唯一の団体です。
知り合いが多いというのが大きな理由ですが、聴きに行く価値を感じる団体であるということは間違いありません。
……という割には、いつも厳しいコメントで申し訳ないと思います。

今回はコッペリアの一部を除き全く知らない曲ばかりで、その上、解説も読まずに聴きましたので、純粋に演奏を聴いただけの感想になります。ですので、あまり細かいことは書けません。全体の印象を書かせていただきます。

選曲として気になったのは、あえて知られていない曲を主体にしていることです。知られている曲と知られていないものをあわせるのではなく、知られていない曲を主にしている、ということにあまり意義を感じられませんでした。
「知られていないけど、こんなに良い曲なのですよ」というほどの引きつけられる音楽であるなら良いのですが、どちらかというと、「知られていない曲を発掘していることに意義がある」ということが全面に出過ぎていて、その曲の良さを聴かせる部分が足りなかったような気がしました。

来場者を意識した演奏、選曲というものには賛否両論あると思いますが、やはり、お客様をお迎えするということを考えた場合、お客様に喜んでいただける選曲というものがあってほしいと思いました。

また、選曲が舞曲が多かったせいと思いますが、曲の速度変化が少ないため、知らない曲ばかりのせいもあり、曲ごとの個性が感じられなかったことが残念でした。

第一部では、管楽器と弦楽器、それぞれはとてもきれいな音でした。ただ、舞台の上で、それぞれが独立して鳴っている感じで、響き合う感じがしませんでした。会場のせいかなと思ったのですが、2部ではだいぶ解け合って聞こえたので、何か理由があったのかもしれません。

いずれにしても、音色は数年前からだんだんと良くなり、今年は弦も管もきれいな音でした。管は特にリードミスなどが聴かれず、すばらしいと思いました。

もっとも、第2部のドヴォルザークでは全体に力つきた感じで、どの楽器にも乱れが多かったように思います。

また、マンドラだと思いますが、ピックと弦のこすれる音がかなり大きく聴こえたのが気になりました。あれは、練習の段階でも注意できるはずだと思いました。

これは以前にも申し上げましたが、弦、特にマンドリンパートの音量は人数の割に小さく、音量のバランスが気になりました。
管楽器とピアノの伴奏の上にソロが続くとき、弦の音が埋もれてしまいました。
また、何度か複数パートのソロ(ソリ)がありましたが、管楽器から弦楽器に移るとがくっと音が小さくなりました。
たとえ楽譜にPとあっても、マンドリン属のパートはもっと大きな音を出し、管とのバランスを保つべきだと思いました。

最後のドヴォルザークはメインの曲の割には仕上がりに難があったように思います。速いパッセージで弾けないところ、付点のリズムの不揃い、管楽器の音程の不揃いなど、それまでの曲に比べるとちょっとまとまりが不足していたと思われます。

アンコールはよく知られた曲であることと、弦と管が同じメロディーを奏でるということで音量が大きく感じられ、とても良かったと思いますが、細かい所をもう少し詰めてもらえたらもっと良かったと思います。

マンドリンオーケストラ“未完成』第9回演奏会
2009年2月28日(土)18:00 練馬文化センター 小ホール
曲目:
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第2組曲   
カタラーニ :瞑想
ビゼー:ボヘミアの情景      
ドリーブ:バレエ「コッペリア」より前奏曲とマズルカとワルツ     
ドヴォルザーク:序曲「自然の中で」
アンコール カルメンより

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2009/03/01

あの記事は少々お待ちください

昨日の演奏会について、ブログを書くべきとはわかっていますが、今個人的事情により、熟考を要するブログは書けません。申し訳ありませんが、数日お待ちください。

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2009/01/27

レガーメ・カルテット

今日はご招待をいただいたので、虎ノ門のJTアートホールへ、弦楽四重奏+ピアノのコンサートに行って来ました。

レガーメ・カルテットは、ヴァイオリン2名とチェロの女性が大学を出て間も無いらしく、ヴィオラの男性だけ年上で経験も多いようです。そのため、ヴィオラの存在感が大きく、音も大きめ、曲を進める上でもリーダーシップをとっているようなところが感じられました。

さて、このJTアートホールはこれまでも何度か訪れています。ホールとしてはなかなか立派な室内楽専用ホールですが、座席が移動式のいす、床は真っ平らなため、招待券をもらうとかなり後ろの席になるので遠い感じがします。また舞台がよく見えません。それと、舞台の響きが後ろまでは届きにくい感じがするのが残念です。

さて、1曲目、モーツァルトの弦楽四重奏曲 第22番「プロシャ王第2番」です。
1楽章はとてもきれいで心地よく聴きましたが、その心地よさが………2、3楽章ではちょっとつらい方へ行ってしまいました。(スミマセン)
4楽章で復活しました。
そんな状態なので偉そうなことは言えませんが、2楽章は、なにか、4人の音がバラバラに聴こえて来る感じで、調和が今ひとつだったような気がします。

ところが第1部のメイン、バルトーク「弦楽四重奏曲 第5番」。
これはすごかったです。曲もすごいが演奏者の気の入り方も半端じゃない。
いや、半端じゃ弾けない曲なのですが…。

特に第1と第5楽章は常に速い動き、変拍子のようなリズム、常にフォルテ…という感じで、気を抜けません。4人が同じリズムを刻みなおかつシンコペーションなどの連続でタイミングを合わせるための息の音が、楽音に負けないくらい大きく、凄まじい演奏を物語っていました。初めて聴いた曲でしたし、小僧の好む「美しい音」の音楽とはだいぶ違いましたが、その気迫あふれる演奏に終始引きつけられ、5楽章までしっかり聴けました。

このコンサートは、割と、普段クラシック慣れしていないのではないか、というお客さんがおおいのですが、それでも、このバルトークが終わったときの拍手はかなりのものでした。小僧も心から「良かった」と思って拍手しました。

後半は「プランナー」と呼ばれる、企画に携わる音楽家(ピアノ)を加えてのブラームスのピアノ五重奏です。
正直なところ、はじめは、「プランナー」なんて加えず、若手だけでやってほしいなぁ、とか、前半のバルトークを聴いたあとでブラームスは冴えないなぁ、なとどと思っていましたが、どうしてどうして。この曲は初め弦楽5部で作曲され、次に2台のピアノ版に編曲、さらに、クララ・シューマンのアドバイスを受けて、ピアノ五重奏にされた、再考に再考を重ねられた作品ということで、ほんとにすばらしく、たった5人の演奏なのに、オーケストラを聴いているかのような広がり、厚み、変化に富む曲でした。曲もそうですが、この演奏者たちの実力を見せつけられた思いでした。すごいです。若手4名の将来が楽しみです。

演奏のすばらしさをたたえるように、拍手もとても多かったです。
クラシックになれていないお客が多いせいもあり、拍手の途中で退席する客がおおかったのですが、それでも、拍手はかなり続き、3回出入りして終わりました。アンコールはありませんでした。

バルトークでも、ブラームスでも、凄まじい演奏を聴かせてくれたのですが、演奏が終わると、特に女性3人は「普通の女の子」の笑顔をしていたのがとても印象的でした。

ああ、毎度のことながら、マンドリンとはあまりに違う世界にちょっと寂しくなる小僧でした。

2009年1月27日(火)19:00
JTアートホール室内楽シリーズ No.323
レガーメ・カルテット〜プランナー練木繁夫を迎えて〜
曲目:W.A.モーツァルト    弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K.589「プロシャ王第2番」
        B.バルトーク    弦楽四重奏曲 第5番
        J.ブラームス    ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34

出演:
ヴァイオリン:松浦奈々   直江智沙子
ヴィオラ   鈴木康浩
チェロ   堀内詩織
ピアノ      練木繁夫

*ちなみに、次回は2月6日(金)。チェロアンサンブルです。うーん、これ、行きたい!
招待券来ないかな。来なかったらチケット買って行くか……。

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2008/12/15

青山学院大学聖歌隊 第14回クリスマス・コンサート【レポート】

アマデイ&ラウダーテ・ドミヌムの演奏会を手伝ってくれた、青学聖歌隊のメンバーが歌うということで行ってきました。

何年か前にメサイアを聴きにいったので、もしかしたらそのときも出演していたのかもしれません。でも、聖歌隊の歌をちゃんと聴くのは今回が初めてだと思います。

青学はもう何回もお邪魔していますし、ガウチャー礼拝堂だけでも数回行ったことがあります。ただ、今回は久しぶりに渋谷駅から歩いたため、初め道に迷い、遠回りしたので、開演ぎりぎりの到着でした。そしたら、、、、芳名帳に記帳しなければならず、ますます焦りました。開演するとキャンドルを持って隊員が現れるためでしょう、会場は真っ暗、、、、その中でなんとか席を見つけて座りました。

普通の音楽会と違い、演奏の途中でもどんどんお客を入れていました。係も案内はしてくれるのですが、長椅子でたいてい端に人が座っているので、あとから中の方には座りづらいし、案内の人も近くに連れて行ってくれるだけで、端に座っている人に声をかけてくれる訳ではないので、それだったら、後ろで曲間まで立っている方が良いな、と思いました。

学内の「聖歌隊」ですので、主に学内の礼拝に奉仕するのが活動の中心だろうと思います。「グリークラブ」などとは方向性が違うと思います。そういった趣旨の団体に入るくらいだから、メンバーもまじめな青年たちという感じでした。
(実際小僧たちの演奏会を手伝ってくれたときも、聡明でまじめな青年二人でした。)

演奏にもそういった感じがよく出ていました。

前半はたくさんの賛美歌を歌っていましたが、曲のせいもありますが、大げさな表現ではなく、ひたすら一所懸命歌っているという感じでした。ただ、賛美歌をアカペラで歌うのも多かったので、ちょっと厳しいかな、と思いました。音の厚み、響きを考えるとオルガン伴奏で歌った方が良いのでは、と思いました。

後半のシャルパンティエのミサ曲は、ちょっと背伸びしている感じがしました。ソロもかなりたくさんあるため、声楽を専門に勉強しているくらいでないと厳しいと思いました。逆に言えばそういったことに挑戦するのもすごいなと思いました。

ちなみに、賛美歌から、シャルパンティエまで全曲暗譜でした……小僧にはできません。

4年生はこれが最後のステージだということで、学生生活の間こういった地味な活動(礼拝奉仕活動など)などを行い、その最後のしめくくりの演奏会に一所懸命取り組んできたのだろうと思うと、小僧たちの演奏会を手伝ってくれたときのふたりの誠実さなどが思い出され、胸が熱くなる思いでした。

青山学院大学聖歌隊 第14回クリスマス・コンサート

2008年12月13日(土) 午後6時開演(午後5時30分開場)
青山学院大学 ガウチャー記念礼拝堂

指揮:藤本敬三
オルガン・ピアノ:身崎真理子
弦楽:アンサンブル・フィリエ

曲目:降誕祭真夜中のミサ CHARPENTIER ほか

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響き合う街と音楽2008第7回【レポート】

この2週間くらい、あまり更新できてなかったので、いくつかのできごとを続けて書いていきます。

このコンサートは新日本フィルハーモニーの楽団員が演奏する室内楽シリーズで、たいてい前半と後半でメンバーが変わります。実力社会だから仕方が無いのですが、前半と後半では明らかに実力が違い、また、舞台の扱い(椅子など)に差が付けられています。

今回も前半は会場に響く音が寂しい感じで、ちょっと期待には届かない感じでした。
曲はウェーバーのクラリネット5重奏、数ヶ月前にかなり興味を持ち、楽譜も買ってありました。いつかアマデイで、クラリネットと一緒にやってみたい曲です。それなのでかなり期待していたのですが…。

ところが後半になると全く音が違う。響きが違う。そして奏者も自信に満ちている…ホールの響きがかわったのかと思うほど…。

この曲は聴いたことがあるとは思うのですが、あまり親しんでなかったので、初めてに近い状態で聴きました。それにもかかわらず、むずかしいベートーヴェンの曲が自分の方にどんどん語りかけてくる感じで、全く飽きず、ずっと聴いていました。とはいえ、常設の弦楽四重奏団に比べるとまとまりという点ではやはり物足りなさも感じました。

ただ、チケット代は2000円だけ。それも、開演少し前に会場に着くと、当日券の用意はあまりしていなかったのか、招待者向けのチケットを売ってくれたので、かなり良い席で聴けて、とてもラッキーでした。

新日本フィルハーモニー交響楽団 室内楽シリーズV 響き合う街と音楽2008第7回
「ハイドン−現代に聴くクラシックの原点」第7回
2008年12月1日(月)19:15 すみだトリフォニーホール 小ホール
ウェーバー:クラリネット五重奏曲ロ長調Op.34
クラリネット:鈴木高通/ヴァイオリン:稲垣桃子、深谷まり/ヴィオラ:間瀬容子/チェロ:弘田徹
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調「ラズモフスキー第3番」。
ヴァイオリン:吉村知子、山崎恵子/ヴィオラ:原孝明/チェロ:武澤秀平

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2008/11/29

岩永善信ギターリサイタル 【レポート】

昨日はご招待をいただいたので、久しぶりに(いや初めてかも)ギターのソロリサイタルに行ってきました。

浜離宮朝日ホールは知ってはいたものの、初めて入りました。カザルスホールに似た感じの落ち着いたシューボックスタイプのホールです。いいなぁ。こんなところで演奏会をしてみたいものです。

例によって(?)バルコニーに座りました。ギター一人だから、1階でも見にくいことはないのですが、バルコニーだと一人の席の周りが広いし、前に邪魔がないので、、、、。

さて、演奏ですが、10弦ギターの特徴を生かして、通常のギターでは出ない低音を効果的に利用した演奏だったと思います。また、ギターのための作品、ということにあまりこだわっていないのか、アレンジものが多く、かえってその分親しみのある音楽をギター一本の演奏で聴くことができ、とても興味深かったです。

(選曲のせいかわかりませんが、聴衆にはあまりギター関係者は多くなかったように思いました。アマデイの演奏会に一般のお客様が多いのと同じ様な事かな、と思いました。)

ただ、低音は鳴りすぎの傾向があり、(共鳴してしまうからでしょう、はじいていなくてもなってしまう、という感じがしました。)高音は、速いパッセージになると音が聞こえない感じで、知っている曲だとメロディーをこちらが補って聴いてしまいますが、知らない曲だと、なんだかよくわからない感じになっていました。もう少し高音をしっかり鳴らしてほしいなと思いました。

10弦ギターの低音はほとんど解放ではじくのでしょうか。そのせいもあるのでしょう、曲ごとに調律を変えていたようです。でも、そのため、弦の張りが弱すぎることもあるのだと思います。音程がかなり怪しい感じがありました。

曲の終りの音をはじいたとたん、楽器を持ち上げたり、立ち上がったり、、、パフォーマンスの一つだと思いますが、音楽的には曲の終りがあいまいにされている気がしてあまりよいとは思いませんでした。

それから、弦数が多いために、服や手がこすれやすいのか、不思議な雑音が多いのも気になりました。

とはいえ、ピアソラはギターらしさがとても出ていてよかったです。

フリースネクという人の作品は、耳慣れたシューベルトの「鱒」の旋律をギターの技術を生かして変奏されていくという面白さがありました。かなり高い技術を要すると思います。

意外と言っては失礼ですが、オーケストラで聴きなれたペールギュント組曲、特に大好きな「朝」がギター1本で見事に表現されていたのは結構感動モノでした。出だしに明らかなミスがあったものの、そのあとはそれを忘れさせるくらいの演奏だったと思います。

ルーマニア民俗舞曲もよかったのですが、5,6曲目では、やはり速い動きで高音(旋律)が聴こえなくなってしまい、残念でした。

アンコールの鐘の響き。マンドリンで練習しているので、オリジナルが聴けてよかったです。でも6弦ギターで聴きたかったかな。

ギターを弾く人が聴いたらどんな感想をもつだろう、と思わせるリサイタルでした。

岩永善信ギターリサイタル

2008年11月28日 19:00 浜離宮朝日ホール
曲目:J.S. バッハ リュート組曲第3番BWV995
   A. ピアソラ 天使の死/セーヌ川/ブエノスアイレスの夏
   E. グリーグ ギターの為の組曲「ペールギュント」
   (朝、アニトラの踊り、ソルベイグの歌)…オーゼの死は都合により演奏なし
   K. フリースネク シューベルト「鱒」の主題による変奏曲
   B. バルトーク ルーマニア民俗舞曲

アンコール:鐘の響き、ライオンの行進、あと1曲(なんだっけ?)

*一部曲目、作曲者名の誤りを訂正しました。(11月30日)

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2008/11/26

アトナリテ・クール第3回演奏会 ~聖チェチーリアの祭典~【レポート】

レポートが遅くなりました。

11月22日が聖セシリアの記念日。このコンサートのテーマは、音楽の保護者であるセシリアの日を祝った企画となっていました。

…ですが、選曲の意味が良く分かりませんでした。第2部がスカルラッティの聖チェチリア(セシリア)ミサが主になっていて、あとは器楽によるコンチェルト。これはわかりますが、前半の曲はどうつながるのか。それと、合唱を聴きに行ったのに、延々とソロ・カンタータがあって、ちょっと残念でした。

小僧が不思議だったのは演奏者の衣装はなぜ普段着なのでしょう。舞台衣装を着たひとも数名いたのに、ほとんどの人が普段着。案内係の人の方がよほど舞台衣装のようでした。

そんな疑問を持った観客も多いからではないでしょうか、華やかなお祭り(もっとも「戦争」と言うタイトルでしたね)の音楽で始まったかのようですが、お客は付いていけなかった感じでした。

小僧は、演奏会を企画するときは全体の流れも全部考えます。なので選曲と進行はもっとお客にもわかるように考えてほしいと思いました。

後半になってようやくチェチリアミサに相応しい雰囲気になったのですが、指揮者の方は1stヴァイオリンを兼ねているので、全体のバランスを聴き取りづらかったのではないでしょうか。オルガンが真ん中に配置され、ヴァイオリン2本とヴィオラだけだったのですが、楽器の音が大きく、合唱の方が声が通らなかったように思います。天井が高く、声が抜けてしまったと言う感じです。終始オルガンがなり続け、、、ソプラノとテノールがフォルテで歌ったときに初めてバランスが良い、と感じました。ソプラノは音が高いし、声量もある方がいたので何とかなりましたが、アルトや男声はかなり聴きづらかったのはもったいなかったと思います。

教会でのミサ曲の演奏については…、音楽としては悪くなかったのかも知れませんが、「ミサ曲」ということにどこまで踏み込んで、意味を捉えて演奏しているのかは少し疑問でした。特にクレドは、音楽が細かく分かれている、小さい曲の集まりのように作られているので仕方がないのかもしれませんが、1つの祈りの音楽なのに、途中に休みがたくさん入ってしまい、祈りが止まってしまいます。本当のミサではあのように演奏しないだろうと思いました。

「チェチリアミサ」が主であることを考えなければ、ガストルディの「楽しいくらしに」が一番良かったかな。特にアンコールでの演奏が。

勝手な感想でごめんなさい。

アトナリテ・クール第3回演奏会 ~聖チェチーリアの祭典~

日時:11月24日(月・祝) 15:00
会場:淀橋教会小原記念チャペル

出演:
指揮、ヴァイオリン:赤津眞言
ソプラノ:森川郁子
バス:加藤直紀
ヴァイオリン:瀬尾和美
ヴァイオリン、ヴィオラ:原田純子
アトナリテ・クール&オーケストラファン・ヴァセナール

曲目:

ファルコニエリ:バタリア(戦争)
ガリアーノ:あのころ、私は燃えていた
マリーニ:3声のソナタ「エコー」
ボノンチーニ:カンタータ「ヴィーナスと、ヴルカヌス」
作者不詳:幸あれ、海の星
ガストルディ:楽しいくらしに

スカルラッティ:7声の協奏曲第5番
         聖チェチーリアのミサ曲

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